top of page
  • 執筆者の写真Shima.FC

臨時休業に際して

 4/15(水)から5/6(水)まで県内の学校の臨時休業が決定された。今まで誰も経験したことのないまさしく緊急事態である。目に見えないもの、加えて対処方法が確立されていないものに対して我々がとれる方法の一つが「STAY HOME」である。多くの高校生は、自宅で暇を持て余し、ゲームやSNSに勤しんでいるだろう。今までなら、先生や保護者に怒られていたその行動が、人類を救う行動になろうとはだれが思っただろうか。私もこの立場にいながら頭ごなしに「だめだ!!」とは言いにくい。もちろん、この時間を自己研鑽に充て、黙々と勉強し自身の力に変えている人もいるだろう。休業前最後のHRでは「有意義にこの休業期間を使おう。」と言った。有意義っていったい何だろうかと思いながらの発言である。おそらく「未来に向けての取り組み」が有意義な時間の使い方なのだろう。ぜひこの期間に自分と向き合って頭の中も、行動も輝く未来に向けてほしいと思う。それが勉強の人もいれば、運動の人もいる。全員が未来に向けて行動すればこの難局も突破できると信じている。

 サッカーを取り巻く環境も大きく変わった。今まで当たり前にできていたことができなくなるということが、こんなにも辛いとは思いもしなかった。また、あの熱い時間の中に身を置きたい。そのために、熱さを感じ取れるアンテナを高く保ち続けることが何よりも重要であると思う。スタッフは、日々のTRの再考、ゲームモデルの構築、指導力の向上、伝え方、伝える内容の精査等の熱さを提供する準備を。選手は、体力・筋力維持、タスクの理解、ゲームモデルの熟読、自分のストロングポイントの自覚等、熱さを自分の能力に変える準備をしてほしいと思う。

 私の小さい頃は、youtubeもSNSもなかった。レンタルビデオ店で1998年フランスワールドカップ総集編というVHSを借りてきては何度も視聴し、返却したその日にもう一度借りるということをしていた。もちろん単純に趣味であったわけだが、あの時間で所謂「プレーイメージ」が身についたと思う。現代で言うならば「戦術メモリー」ともいうべきものであろうか。中山雅史の日本人初ゴール、ベッカムの退場、ベルカンプのトラップ、クリンスマンのボレー、ロナウドのドリブル、ジダンのヘディング、、、、挙げだしたらキリがないがつまりはそういうことである。わざわざ足を運ばなくても理想のプレーを目にすることができる。メッシ、アザール、ネイマール、Cロナウド、Dシルバ彼らが何を見て、何を目的としているかを推し量るだけでも十分である。ぜひ”有意義に”この期間を使ってほしい。質問等があればいつでも受け付ける。疑問やわからないことはぜひ共有したい。

 最後になるが、でもまず重要なのは「命」である。これさえあれば、また必ずサッカーはできる。熱くなれる。その行動が「みんなの命を危険に晒していないか、未来を奪う可能性をはらんでいないか。」をよく考えて行動しよう。また笑いあって時間を共にするために!事態は刻一刻と変化する、思いもしないことが起こる。耐えられないような時間もある。新たな発見もある。 これってサッカーそのものではないか!戦い方を知っているはずだ!!

閲覧数:79回0件のコメント

最新記事

すべて表示

良い選手ほどエゴを捨てられる。

コロナウイルス感染予防のための休校措置が5月末まで延長された。さらに、全国総体や全中までもが中止となる事態となった。先が見通せない状況の中で、今何ができるか…。 と考えていたところに、JFAから機関紙が届いた。いつもならサクッと読み流して放っておくが、少し読んでみようと思いページを開いてみた。そこでこんな記事が目に飛び込んできた。 『ピンチのときこそすべき振る舞い』 フットサル日本代表監督であるブ

卒業に添えて

2020年。オリンピックが再び日本の地で開催される。スモールオリンピックを掲げ、既存の施設を有効に活用しながらも、現代オリンピックにふさわしい新鮮さと技術を前面に押し出した、新たなスポーツ興行の幕開けが期待される。今年の卒業式はこのような「スポーツの年」に行われる。新型コロナウイルスの影響により在校生の出席が制限される中での開催となるが、成長した姿を保護者に見ていただけるとあってひとまず安心である

新人大会1回戦 vs近大高専

新チームとなり初めての公式戦の開幕である。この季節には珍しく温かく風もほとんどない絶好のコンディションとなった。対戦相手は1部リーグに属する近大高専である。自分たちの標榜するサッカーができる時間が限られること、粘り強く戦うこと、シンプルにプレーすること等を確認してゲームに入った。 start:東山、伊藤、天白、福井、中井、田中成、田中舶、松井、松村、谷口、川口 sub:濱口、小林 前半から近大高専

bottom of page