新チームとなり初めての公式戦の開幕である。この季節には珍しく温かく風もほとんどない絶好のコンディションとなった。対戦相手は1部リーグに属する近大高専である。自分たちの標榜するサッカーができる時間が限られること、粘り強く戦うこと、シンプルにプレーすること等を確認してゲームに入った。
start:東山、伊藤、天白、福井、中井、田中成、田中舶、松井、松村、谷口、川口
sub:濱口、小林
前半から近大高専がボールを握る展開となる。シンプルに前線に配球し、前線から圧力をかけてくる。志摩高はCBを中心に競り合いに負けず、圧力を感じる前にシンプルにリスク回避する。Ckからピンチを迎えるもGK東山の好調もあり、ほぼ決定機を作らせない。中盤においても声を掛け合い埋めるべきところをきちんと埋めていく。練習の成果が出た。素直に感動した。自信をもって戦った35分が過ぎた。0-0。
HTでは、このまま戦うこと、失点は確実にあるけれど焦らずワンチャンスをつかもう、セットプレーには警戒しようと確認した。選手の顔も自信満々。いい雰囲気である。
後半も、前半と同じような展開が続く、慣れもあってか守り切っていた。65分に大チャンスがうまれる。ルーズボールをキープし、SHの谷口にパス。冷静に相手のCBの裏にロブ。抜け出した川口がGKと1対1を作る。頭上を狙ったシュートが相手GKに阻まれる。狙った形でシュートチャンスを創出したところに選手の集中力の高さを感じた。そのまま残り5分となる。足も止まり始めたため、延長を考えるよりもうワンチャンスに掛けたいと思ったところでCKから失点。押せ押せのムードの中さらに2失点目。万事休す。0-2で敗戦となった。
非常に悔しい一戦である。よくよく考えたときに監督の采配ミスが大きく勝敗を左右したと実感し、冷や汗がでた。あそこで冷静に判断できていれば、、、選手はタスクを完璧にこなした。監督自身も競ったゲームに対応する力がまだまだ足りない。もっと研鑽を積み、勝利に近づけることができるようにしたい。一方で、守備の面で大きな改善が見られたことも収穫。年始のfesでやられまくったことで、守備に対する考え方が変わったように感じる。選手の日々の成長を実感しながら今後もがんばっていきたい。また、「自分たちのサッカー」を捨てたことは否めない。圧が強い相手に対してもボールを握る技術とメンタルをつけていきたい。道は長く険しいかもしれないが、確実に目標に続いていると信じて努力を継続したい。
一番うれしかったことは応援である。たくさんの方々に応援に来ていただけた。今日のゲームでは教室内で見せる表情とは全く異なる、泥くさかっこいい姿を見せることができていたと思う。この取り組みを継続し、さらに応援に来ていただけるような集団を目指したい。
ありがとうございました。